神明クリニック

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コラム(2007年)

12月号ノロウイルスによる胃腸炎について
11月号インフルエンザの予防接種について
10月号機能性胃腸症について
9月号尿酸値の高い方へ
8月号便潜血検査のすすめ
7月号おなかの脂肪が気になる方へ
6月号“脂質異常症”って何?
5月号糖尿病が心配な方へ
4月号静かな殺し屋(Silent killer)
3月号花粉症対策
2月号風邪・インフルエンザに御用心!

ノロウイルスによる胃腸炎について

昨年の今頃、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行したことを覚えていますか。私自身も実は昨年ノロウイルスに罹りました。就寝中に急に腹痛で目がさめ、続いて水様性の下痢が頻回にみられました。その夜は結局、10分おきにトイレに駆け込むことになりました。少しパニックになりながらも、ちょうどノロウイルスによる胃腸炎が流行していた時期で、症状から自分で勝手にノロウイルスによる胃腸炎と診断しました。感染経路ははっきりしなかったのですが、家族の中で感染したのは私だけでしたので、普段の生活の中で、私自身が少し、感染に対して油断していたのではないかと反省しております。

さてノロウイルスについてですが、一般的には感染すると24~48時間で発症し、吐き気、下痢、腹痛などの症状がみられ(発熱は軽度)、2日程で治癒します。感染経路はほとんどが経口感染で、食品では二枚貝を十分加熱せずに食べた場合などがあるのですが、私の印象では、ノロウイルスに感染した人が調理をした際に、食品や調理器具が汚染され(二次汚染)、感染するケースが多いように思います。あるいは感染者の吐物やふん便を介しての二次感染やヒトからヒトへの直接感染も多いように思います。

ですから、感染を予防するには、まず皆さんが普段からしっかりと手洗いをすること(特に調理前、食事前、トイレの後)、乳幼児や高齢者の方に嘔吐や下痢がみられた場合は、その中に大量のノロウイルスが含まれている可能性がありますので、マスクと手袋を着用し、飛び散らないように静かに拭き取るようにして下さい。そしてできれば次亜塩素酸ナトリウム(ノロウイルスは次亜塩素酸ナトリウムで失活するとされています)で消毒して下さい。

発症した場合は、食事療法が最も重要です。固形物は避けて、スポーツドリンクなどを少しずつ摂取し、症状が改善してきたら、お粥やうどん(蛋白質と脂肪は避けましょう)を食べてみて、問題なければ段階的に普通の食事に戻して下さい。脱水がもっとも心配ですので、もし脱水症状がみられるようでしたら、点滴が必要です。その時は医療機関を受診して下さい。

いきいき生活通信 2007年 12月号

インフルエンザの予防接種について

皆さんはもうインフルエンザの予防接種は受けられましたか。昨冬はあまり流行しませんでしたが、この冬はわかりません。そして治療薬であるタミフルが随分と問題になりました。インフルエンザは予防することが大切ですので、個人的には予防接種をお勧めします。ワクチンを接種すると2週間程度で効果がみられ、5ヶ月間持続するとされています。インフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬が中心ですので、12月上旬頃までに接種をされるのが良いでしょう。

接種回数ですが、13歳未満(1歳以上)はインフルエンザの免疫がまだ不十分であること、そして接種回数を増やすことで更に免疫力が上がる(ブースター効果)ことから、2回接種が推奨されています。この場合、2回目は1~4週間あけて下さい。65歳以上の方にはこのブースター効果は明らかになっておりませんので、1回の接種となります。13~65歳までの方は状況(ワクチンの接種歴やインフルエンザの罹患歴など)に応じて1~2回接種して下さい。

次に予防接種の効果についてですが、これは年度によって違っています。インフルエンザウイルスは毎年小さな変異を起します。簡単にいうと若干姿形を変えるのです。この変化が大きいとワクチンの効果は少なく、大流行を起したりします。この変化が予想された範囲内であれば、効果は十分期待できます。ワクチンはインフルエンザによる重篤な合併症や死亡を防ぐ効果があります。私も予防接種を受けたにもかかわらず、インフルエンザに罹ったことがありますが、その時は高い熱もでず、普通の風邪だとばかり思っていました。

また完全ではありませんが、発症そのものを予防する効果も認められます。最後にワクチンの副作用ですが、接種部位の発赤や腫脹、発熱や頭痛などが10%前後にみられますが、通常は軽微で、2~3日で消失します。重篤な副作用はほとんどありません。また卵アレルギーの方は、鶏卵を食べてひどいアレルギー症状(蕁麻疹や口腔内のしびれなど)がでる方でなければ大丈夫です。皆さん、インフルエンザに罹った時のことを考えて、予防接種を受けるかどうか判断して下さい。

いきいき生活通信 2007年 11月号

機能性胃腸症について

皆さんは機能性胃腸症という疾患名をご存知でしょうか?先日、安部元総理大臣が慶応大学病院に入院された際に機能性胃腸障害という言葉が使われていました。胃痛や胃部不快感、腹部膨満感などの症状があるけれど、検査をしても異常がみられない場合に、機能性胃腸症が疑われます。以前は神経性胃炎や慢性胃炎と言われていたものがこれに該当します。日常の診療の中では、比較的よくみられ、おそらく皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。

例えば極度の緊張状態の時に、胃が痛くなったり、食欲がなかったりしたことはありませんか。僕自身、何度か経験したことがあります。どうして検査をしても異常がないのに、胃が痛くなったりするのでしょうか。その理由を説明すると、脳と胃腸とは関係が深く、脳で感じる心理的な変化や精神的なダメージは、胃腸に対して影響を及ぼしやすいのです。そして胃腸の運動は自律神経に支配されています。自律神経には胃腸の働きを抑える交感神経と活発にする副交感神経があり、緊張状態の時には交感神経が優位になります。

したがって過度の緊張やストレスが続くと、交感神経が優位になり、胃腸の働きは抑えられ、消化しにくくなります。このようにして食欲がなくなったりするのです。一方、交感神経が高まると、副交感神経もバランスを保とうとして刺激を受け、一時的に、過度に胃酸が分泌されたりします。そして胃が痛くなったりするのです。おわかりになりましたか。

すなわち、緊張やストレスが続くと自律神経のバランスが崩れ、さまざまな胃腸症状を引き起こします。そして、ひどい場合には栄養障害がみられたり、胃潰瘍ができたりすることがあるのです。治療は胃酸の分泌を抑えたり、胃の働きを良くする薬が有効です。また、不規則な生活や暴飲暴食などでも起こりますので、気をつけて下さい。そしてストレスとは上手に付き合いましょう。

いきいき生活通信 2007年 10月号

尿酸値の高い方へ

今回は、「尿酸値が高い場合、どうなるのか、そしてどうすべきなのか」について書いてみます。尿酸値が高いとどうなるのかといいますと約10%の方に痛風発作が起こります。これは主に足の親指のつけ根などに起こる関節炎であり、かなり痛いです。一度経験すると、もう懲り懲りのようです。では発作の起こらない方は放置しても大丈夫なのでしょうか?それは違います。痛みを伴わない場合も、用心すべきなのです。高尿酸血症は大部分が過食や肥満、飲酒が原因であるため、生活習慣病(脂質異常症や糖尿病など)と密接に関連していると考えられています。

すなわち、高尿酸血症を放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患に結びつくと考えて下さい。そう考えると心配になりませんか。では、どうすればいいのでしょうか。やはり生活習慣の改善が重要になります。まず食事療法です。尿酸は肝臓で、プリン体というものから作られます。ですからプリン体を少なくすればいいのです。プリン体を多く含む食べ物は肉(レバー)、魚(いわしやカツオ)、ウニ、えびや納豆などですので、これらは控えめにして下さい。

ただし、尿酸は食事中のプリン体だけではなく、体の中にすでにあるプリン体からも作られますので、体質的なことも関係しています。この場合は薬が必要になるでしょう。そして体重が増加すると尿酸値も増加する傾向にありますので、肥満のある方は当然カロリー制限も必要になります。次に重要なことは飲酒の制限です。

ビールはプリン体が多く含まれていますので、できれば止めたほうが良いでしょう。ただ他のアルコールなら問題ないかというと、過剰に摂取すると、カロリーも多くなり、また尿酸の排泄も悪くなりますので、一日一合までにしましょう。ただし、痛風発作の既往のある方や尿酸値が8mg/dlを超えている方は薬も併用したほうが安心です。皆さん、尿酸の値は大丈夫ですか?

いきいき生活通信 2007年 9月号

便潜血検査のすすめ

僕は医者になって15年になりますが、この間、患者さんに対して数々の検査を行ってきました。その中で、これは良い検査で是非、患者さんにも薦めたい検査というのがいくつかあります。例えば便の潜血検査もそのひとつです。特に症状がなくても、この検査で潜血反応が陽性であったために、精密検査(たいていは大腸内視鏡)を行ったところ、大腸癌がみつかったということが、何度もありました。症状がなくてもみつかったというところが、非常に重要なところです。

実際に、症状がでてきてからでは、時すでに遅しといことも何度もありました。症状がない時期、それはすなわち早期癌の時期と重なることが多いのです。そして早期癌の時期に治療ができれば、完全に治る確率も非常に高くなります。便潜血陽性の人が癌である確率は約3%といわれています。

また進行癌であれば90%、早期癌であれば50%が陽性になるとされています。僕のこれまでの経験でも、おおよそこれぐらいだと実感しています。皆さんはこの数字を聞いて、どう思われますか。確かに大腸内視鏡検査をすれば、癌を見落とす確率はきわめて少なくなりますが、症状がない方がこの検査を受けるのは、抵抗があると思います。

一方、便潜血検査は、痛みは全く伴いませんし、費用も安く済みます。また市検診にも取り入れられています。便の検査だけで、早期癌を約50%スクリーニングすることができることは、僕はすばらしいと感じています。そして毎年検査をすれば、大腸癌を早い時期にみつけられる可能性が高いことは想像に難くないのではないでしょうか。

現在、大腸癌は増加傾向にあり、悪性新生物による死亡者数では肺癌、胃癌についで第3位です。今後まだまだ増えると考えられています。僕が便潜血検査をすすめる理由がわかっていただけたでしょうか。

いきいき生活通信 2007年 8月号

おなかの脂肪が気になる方へ

BMI(body mass index)という言葉を耳にしたことはありませんか。

BMIとは肥満度をみる指標で、 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) で求められます。
18.5以上~25未満までが標準で、25以上は肥満となります。BMIが22のとき最も病気にかかりにくいとされています。
あなたのBMIはどのくらいですか?僕のBMIは24.7でした。

最近、おなかもでてきたので、少し運動を始めたところです。おなかがでてくるとやはり気になるのが、内臓脂肪です。

以前、CTスキャンで内臓脂肪を測定したのですが、とても紙面上では公表できない数値でした。100㎠ 以上ある場合は内臓脂肪型肥満と定義されています。
この数値は臍部でのウエスト周囲径が男性85cm以上、女性90cm以上と相関します。そして、内蔵脂肪が多いと脂肪細胞から分泌される物質などによって、糖代謝異常、脂質異常症(高脂血症)、高血圧などの病態が出現しやすくなります。
これらの病態がたとえ軽くても、集積することで動脈硬化性疾患(脳梗塞や心筋梗塞)の発症に影響すると考えられています。これがいわゆるメタボリックシンドロームです。

すなわち、糖尿病や脂質異常症、高血圧がいずれも非常に軽度で、安心しておられる方でも、内臓脂肪が多ければ、脳梗塞や心筋梗塞になりやすいということです。
少し不安になりませんか。他人事ではなかったので、僕はようやく最近になって運動を始めました。具体的には、腕立て伏せと腹筋・背筋を鍛えています。
今後は、ウォーキングを取り入れていきたいと思っています。
皆さんも、内臓脂肪が気になる方は是非、生活の中にウォーキングを取り入れて下さい。

いきいき生活通信 2007年 7月号

“脂質異常症”って何?

最近、日本動脈硬化学会より動脈硬化に関してのガイドラインの改訂版が発表されました。
その中で、高脂血症の変わりに“脂質異常症”という言葉が使われています。これまで血液検査で総コレステロールが高い場合や中性脂肪が高い場合は一括して高脂血症と呼ばれていました。

なぜ脂質異常症という言葉を使うようになったかといいますと、総コレステロールの中には善玉コレステロール(HDLコレステロール)や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)などが含まれており、善玉コレステロールが低い場合や悪玉コレステロールが高い場合は心筋梗塞や狭心症といった冠動脈疾患になりやすいことがわかっています。

すなわちコレステロールが高くなくても、善玉コレステロールが低かったり、悪玉コレステロールが高い場合はあるわけで、総コレステロールの数値より善玉や悪玉の数値が重要なのです。
善玉コレステロールが低いのに高脂血症というのも、確かに変な気がしますね

今回の改訂では、脂質異常症の診断には善玉コレステロールと悪玉コレステロールと中性脂肪の値が必要であり、皆さんがなじみのある総コレステロールの値は必要なくなりました。

これまで検診などでは、総コレステロールと善玉コレステロールと中性脂肪を測定することが一般的でした。
悪玉コレステロールはあまり測定されていませんでしたが、次の計算式で求めることができます。

(悪玉コレステロール)=
(総コレステロール)-(善玉コレステロール)-1/5×(中性脂肪) です。

※ただし、この計算式は中性脂肪の値が400mg/dl未満の時のみ有効です。

皆さん、これまでのデータがあれば一度、善玉、悪玉、そして中性脂肪の値を確認してみて下さい。そして脂質異常症の方は、まず生活習慣を改善しましょう。

いきいき生活通信 2007年 6月号

糖尿病が心配な方へ

「もしかしたら、糖尿病かもしれない」と思ったことがありませんか。2002年の厚生労働省の調査では、糖尿病または糖尿病予備軍は全国で1620万人いると推定されており、年々増加すると考えられています。

糖尿病の症状として、口渇、多尿、体重減少はよく知られていますが、これらの症状がみられる場合は、かなり血糖が高い場合です。

症状がない場合も多くみられ、糖尿病の合併症が出現して初めて糖尿病に気付く場合もあります。
自覚症状がある場合は早めに医療機関を受診して、血糖などをチェックして下さい。
また自覚症状がない場合でも、40歳以上の方は年に一回は会社や市の検診などを利用して糖尿病の検査を受けて下さい。
食事療法をしたくないとかインスリンを打ちたくないという理由で糖尿病から逃げていると、後で後悔することになりますよ。

糖尿病はきちんと向き合えば、それほど恐ろしい病気ではなくなります。
ただし、病気から逃げていると大変なことになるかもしれませんよ。糖尿病の合併症は皆さんがご存知のように、本当に辛いものばかりですから。
まずは自分自身が糖尿病あるいは糖尿病予備軍でないか、確かめて下さい。

糖尿病であれば、病気ときちんと向き合い、自分に適切な食事および運動療法を医療機関で指導してもらい、必ず定期的に受診して下さい。途中で受診しなくなり、かなり悪くなってから再び受診する患者さんをよく見てきました。定期的な受診は非常に重要だと僕は思っています。

糖尿病予備軍の方は、食事および運動療法を可能なかぎり実践して下さい。そして、年に2~3回は検査を受けて下さい。最後にもう一度、糖尿病が心配な方は、まず糖尿病あるいはその予備軍かどうか確かめてみましょう。

いきいき生活通信 2007年 5月号

静かな殺し屋(Silent killer)

皆さんの血圧はどのくらいでしょうか。血圧は24時間刻々と変化するものですが、普段診療で評価しているのは、家庭での血圧です。測定する時間は、朝は起床後1時間以内(排尿後、食事前)、夜は就寝前(アルコールは飲んでいない状態)に測定してもらっています。朝は血圧が高めであり、朝に心血管イベント(脳梗塞や心筋梗塞など)の発生が多いことと、関連性が注目されています。

また、夜は一日の平均に近いと言われています。ですから血圧が心配な方は、是非この方法で血圧を測定してみてください。血圧計は上腕にカフを巻くものが一番正確です。そして収縮期の血圧が140以上または拡張期の血圧が90以上であれば、あなたも立派な高血圧です。そして自問自答してみてください。

  • (1) 塩分を摂りすぎていないか
  • (2) 適度な運動ができているか。
  • (3) 標準体重を超えていないか。

心当たりがあれば、これらのことを改善して下さい。場合によっては、かなり血圧が下がる方がおられます。ただし家庭での血圧が160/100mmHgを超えている方は、薬を併用したほうが良いと思います。毎日薬を内服するのは面倒だといって、症状がでるまで放置しておくと、取り返しのつかないことになりかねません。高血圧が静かな殺し屋(Silent killer)といわれる所以です。皆さんの血圧はどのくらいでしたか。

いきいき生活通信 2007年 4月号

花粉症対策

この時期にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状があれば、スギ花粉による花粉症の可能性が高いでしょう。現在国民の20%前後が花粉症と言われています。かなりの人たちが花粉症に苦しんでいるわけです。少しでも症状を和らげるためには、花粉と接触しないことが重要です。

  • (1) 外出時にはマスクとゴーグルをする。マスクは隙間をつくらないようにピッタリとして下さい。また眼鏡でも有効です。
  • (2) 花粉を家の中に持ち込まないように、帰宅時には外で衣服をはたいて少しでも花粉を落としましょう。
  • (3) 洗濯物や布団などを屋外に干さないようにしましょう。
  • (4) 花粉を除去できる空気清浄機も有効です。これらは自分でできる初期治療です。

症状の程度によりますが、これらの治療と薬物療法を組み合わせるのが一般的です。薬物療法は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服や点鼻・点眼が中心となります。花粉症があることがわかっている場合は症状が出はじめる前から使用すると更に効果があります。

今年は例年より花粉の飛散は少なめですが、まだしばらく続きます。時に喘息様発作を起こすこともありますので、皆さん注意しましょう。

いきいき生活通信 2007年 3月号

風邪・インフルエンザに御用心!

皆さん、初めまして。インフルエンザの対策はできていますか。今年は例年に比べるとインフルエンザの患者さんは少ないですが、3月末までは油断できません。インフルエンザ対策(ワクチン以外の方法)として、

  • (1) 抵抗力を高めるために、規則正しい生活を心掛けて下さい。
  • (2) 咳や痰、くしゃみなどを介して感染するので、うつる可能性やうつす可能性のある時は積極的にマスクを着用して下さい。
  • (3) 手から直接感染することもありますので、手洗いをしっかりして下さい。
  • (4) ウイルスは低温・乾燥を好みますので、室内を加湿して下さい。

特に小さなお子さんがおられる家庭では、家族みんなで対策をしてインフルエンザに罹らないようにしましょう。インフルエンザ脳症は幼児を中心に毎年100~500人が発症し、急速に進行し、20%前後が死に至ります。予防することが大切です。また重症化しやすい人は、65歳以上の高齢者、心臓や肺、腎機能が低下している人たちです。

このような人たちは、感染の危険性が高い場合、予防投薬が認められています。(ただし保険はききません)インフルエンザを流行させないために、皆さん一人一人が用心しましょう。

いきいき生活通信 2007年 2月号