神明クリニック

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コラム

神戸新聞・折込の、地域の広報にあります「とことん、おおくぼ Okubo.com」の「ドクター西原のいきいき生活通信」で掲載された内容です。ぜひ皆様の生活にお役立てください。

1月号人生100年時代

人生100年時代

新年あけましておめでとうございます。本年も神明クリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨年世界の人口が80億人を超えました。私が子どもの頃は40億人ぐらいだったので、およそ半世紀で倍になったわけです。地球にとってこれは良いことなのか、そうでないのか分かりませんが、増えすぎている感じはしますね。一方、日本では出生率が低すぎると指摘されていて、このままでは2050年ごろには1億人を割り込むと推計されています。出生率を高めるためには、明石市のように子育て支援を充実させることが重要だと思いますが、都会ばかり人が増える都市集中型も考えものですので、革命的な政治の力でもっともっと地方に人が移り住むような政策を実行してほしいです。

前置きが少々長くなりましたが、今回は「人生100年時代」についてです。厚労省のホームページ(HP)をのぞいてみると、2007年に日本で生まれた子ども、すなわち今年高校1年生(16歳)になる人たちの半数は107歳より長く生きると推計されているそうです。ちょっとびっくりしましたが、外来で80代、90代の患者さんが増えていることを考えると、今から90年後は確かにそうなっているかもしれません。HPにはさらに人生100年時代に対する政府の構想も描かれています。全ての人が元気に活躍できる社会、安心して暮らすことのできる社会を目指していて、その柱のひとつが「人づくり革命」です。

人づくり革命とは教育の無償化やリカレント教育(何歳になっても繰り返し学び直しができる)、大学改革などによる「人への投資」を行うことで、だれもが生きがいのある人生を送れるような環境を整えていこうということです。学校教育だけでなく、いろいろな学びや技術習得ができるような人材支援には大賛成です。医療においては認知症やフレイルへの対策、予防医療、財政面などの問題をどのように解決していくかという課題があります。

私は何歳まで生きられるか分かりませんが、何もしないとどんどん老いていきそうなので、「老化」という流れに必死になって抗いながら水泳やウォーキングをしているような気がします。客観的にみると健康的とは随分かけ離れた、もがき苦しんでいる自分自身の姿が目に浮かんできて、すごく痛ましい感じがします。「元気で長生き」は私にはとても無理のようですが、これからの日本は世界の手本となるような「人生100年時代」をつくってほしいと思っています。

いきいき生活通信 2023年 1月号